慶應義塾大学答案用紙

Keio University Answer Sheet

担当者名
Faculty Member
in Charge

神長倉 佑

科目名
Course Name

人生

総合政策Faculty学部 4Student Year

学籍番号
Student ID Number

7 1 3 0 2 5 1 4

氏名
Name

神長倉 佑

20歳の秋、僕ははじめて大学を留年した。
家庭の事情も半分あるが、半分は自分がしっかり授業に行っていなかったからだ。その頃の僕は、「単位は学びの証ではない。証だけの単位をもらうくらいなら単位なんかいらねぇ。」と、授業にしっかり出席した後、課題だけ出さない、テストだけ受けない、などの行為をしていた。ハッキリ言って、バカだと思う。でも単位を取りに行かない代わりに、授業は真面目に聞いていたし、書を読み、映画を見て、花と風を感じ、惰性で単位を取ろうとしているだけの人より広い意味で学んでいたと思う。学びに行っていたと思う。今も「単位は学びの証ではない」と考えているが、「形だけだったとしても単位をしっかり取れる社会性の重要性」を理解しているので、単位に価値があることはわかっている。

さて、では出席票とはなんなのだろう。
それは学びをある程度定量化するためのツールだ。

出席票は、そこに書いてある文章の内容によって評価が前後するかもしれないが、「出席票をn枚出した」というのは、学びの場への参加という意味で一定の効力を発揮する。githubのコミット回数と同じような感覚だ。

そう出席票はコミットなのである。授業にどれだけコミットしたのか、学んだのか、を定量的に指し示すツールなのだ。

さて、僕はハタチ前後、「学びは単位じゃねえ」と言いながら、花や風から学びを得ようとしたが、それは定量的に表すことはできないのか?できる。出席票を作れば良いのだ。
なんの科目に?人生である。
我々は出席票を作り人生という科目に対してコミット≒学びの定量化を図ることによって、ある程度以上の学びを可視化できるのだ。

この学びの可視化により、僕たちは生きていく。

そして、進級していく。
卒業が死なのかはわからないが、着実に一歩ずつ、進んでいく。

大学は、早く卒業したい。